GETAHOUSE

GETAHOUSE＝げたハウス
２００５年３月に竣工した高山の住宅である。


昨日実家に帰った際、久しぶりにお邪魔した。
アポもとらずの、いきなりの訪問であったが、幸いにしてお施主様であるＴさんご夫妻はご在宅であった。
自分の手がけた住宅はやはり引き渡し後も気になるところで、なるべく近くに行ったらどんな感じでお住まいかその後建物はどうなっているか、お邪魔したいのであるが、逆に本当に本当にお邪魔だったらどうしようという気遣いも働き、ついついご無沙汰、ということになってしまうのである。
申し訳ありません。

Ｔさんご家族がこの地に移られてはや５年。
奥様に問うと、もう慣れたとのこと。

ＧＥＴＡＨＯＵＤＥは山の麓に建ち、豊かな自然に囲まれている。
竣工当時奥様からいただいた手紙に
「居間にいながら、天然記念物の鹿を見るとは思わなかった」とあったが、これほど自然なのである。
かといって人里離れたような秘境でもなく、お隣にはペンションがあり、数百ｍほどのところにはスキー場（今は廃業）もある。

いつの間にかご主人作の小さな小屋と、薪置場がつくられており、井戸には昔懐かしき手押しポンプが取り付けられていた。また、建築工事のために伐採した樹木を使って花壇を作ったり、椅子を作ったりされていて、ロハスな暮らしぶりが覗えた。
さすがに天然記念物の鹿は見ないけど、リスやウサギはしょっちゅう見るとか、夏にはカブトやクワガタがわんさか捕れるとかのお話である。


住み心地は一点を除いてとてもよいとのこと。
その一点とは、近くに引っ越してきた牛乳工場からの低周波音。朝早くから工場が稼動する為その音が耳障りとの事で、今の段階では解決の糸口が無いそうだ。僕が何かのお役に立てればよいのだが。

しかしながら、この豊かな自然の中でのお暮しは大変うらやましく思うのであった。