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森林アカデミーでの講演 [住宅]

5月17日
 土曜日ではあるが朝8時に事務所に入る。今月引渡しが無事済んだK邸の検査済証が届いたので、お渡ししにKさん宅へ伺う。少しKさんとお話しをし、事務所に戻り、図面を描く。暫くすると、近所で工事中のI邸の建具屋さんのFさんから納まりについての電話が入り、電話ではなかなかイメージが沸かないので現場で打合せをすることにする。現場はほぼ大工仕事が終わり、これから機器の取付や仕上、外構の工事に入るところだ。現場に行くとなぜか時間を忘れてしまい、建具の打合せはすぐに終わったのだが、気が付いてみると思っていたより時間が過ぎてしまっていた。事務所に戻り再び図面を描く。午後からは美濃市の森林アカデミーでの講演会参加の予定があったので、少し早いが自宅に戻り早めの昼食をとる。

 森林アカデミーでの講演とは京都の建築家、横内敏人さんの講演である。非常に美しく住み心地の良さそうな住宅を設計される建築家で、機会があれば是非一度お話を聞いてみたいものと前々から思っていた方である。6月にも名古屋で講演会が予定されてはいたのだが、一刻も早く聞いてみたいという気持と、森に囲まれた環境にある森林アカデミーというシチュエーションに惹かれて今回参加することにしたのである。

 横内さんは本質というものを深く考えておられる。お若い頃はやはりa+uなどの建築に大変興味があったとのことであるが、芸大卒業後アメリカの大学で学ばれているうちに、ご自身の本質、日本人の本質なるものを考えるようになられたそうだ。それが今の設計のベースにあるとのことである。
 「構造的な耐久性があっても飽きられたら建築は取り壊されてしまう。流行とかではなく本質を見極め設計することが大切」といっておられたが、非常に共感の持てるお話しである。僕は愛着心が持ち続ける事ができる住宅が良いと思っているのであるが、まさしく同じことを言っておられ嬉しくなった。
 感心すれども感動しない講演もあるが、昨日は僕としてはとても感動し、ためになるお話しであった。
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