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フローリングと床暖房 [住宅]

先日アーキハウスに住宅のご相談に来られたご夫婦に、私の自宅を見学していただいた時の話。
我が家の床はメープルのフローリングが貼ってあるのだが、
「無垢のフローリングに床暖房はどうなんですか?」
とのご質問に私はこう応えた。
「冬、床暖房をしている時は大きいところで2~4㎜くらいの隙間はできますよ。でも今くらいの季節になると閉じてしまいます。板のそりはありません」
 いろいろなカタログを拝見するに、床暖房には床暖房用のフローリングを使用するよう指示されており、無垢のフローリングはもってのほか!と言わんばかりである。この情報に一般の方々は無垢のフローリングは床暖房には向かないという意識が根付いていると思われる。
 無垢のフローリングの家に暮らしていて観察するに、上記の通り2~4㎜の隙間が起こることは事実であるが夏になると閉じてしまうのも事実である。この冬の期間の隙間に対し「支障あり」と捉えるかどうかだ。
 無垢のフローリングはその足ざわり、質感、また、合板というイミテーションではないところがいい。合板となると表面だけペラペラの単板を貼り付けて、しかもカッチカチの塗装をして、お勧めする気にはならないのであるが、床暖房をかけても寸分の隙間は起こらないようだ。メーカーさんはどうもクレーム回避が第一の様で、隙間が起きる無垢のフローリングはユーザーさんからのクレームになる可能性があるという事で、床暖房専用の物を使うようにしていると考えられる。

住宅には無垢フローリングのほうがいろいろな面で良いのは当然で、私が設計する物件の100%そうしている。床暖房を入れたとしても、設計段階で発生する隅間のこともお話して、建て主さんにご理解いただき採用していただいてる。今のところ問題が起きたとのお話しは伺っていない。

我が家の場合、スリッパはほとんど使うことはない。お客様が来られた時に限ってスリッパをお出しするのであるが、その理由は「お客様にはだしであがっていだだくなんて失礼な」というホスピタリティーとも先入観ともとれる、自分でもなぜだかわからない理由であり、実際のところははだしでお上がりいただき、フローリングの感触を楽しんでいただいた方がよほど気が利いているのかも知れない。

↓我が家のメープル(カエデ)のフローリング
sak08.jpg

 冬、床暖房が効きはじめる前はさすがに足が冷たいのでスリッパを着用する時もあるのだが、基本的にスリッパをはかない習慣があるのでこのような現象が起こる。トイレの前に2足も3足ものスリッパが置いてあるのだ。「誰ですか?これは?」と家族に聞くのだが誰も自首してこない。推察するに、トイレに入る時スリッパを脱ぐ⇒出てもスリッパをはかずにいる⇒足が冷たくなる⇒玄関にスリッパを取りに行く(トイレの前にあるのを忘れて)⇒暫くしてトイレに行く。このサイクルによってトイレ前にはスリッパがむなしく蓄積されることになるのだ。犯人はおそらく我が家の奥さんであろうと推察しているのだが、今のところ証拠はない。
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