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屋根のこと [住宅]

今日は5月には珍しく、結構な雨量の一日だった。
住宅の屋根は言うまでも無く、住空間を雨から守るためにあるが、この屋根の形が地域の風景を作ってきたのである。白川郷の屋根はかなりの急勾配だが、馬篭の民家の屋根はかなりゆるい。流通が発達していなかった頃は地元で入手できる材料で家を作ってきて、地域地域で独自の施工技術が育まれてきたので個性ある風景が作られてきたのだ。愛知県は瓦の産地で甍の屋根がこの地域の風景だったし、瓦ひとつとっても、地域の独自性があって山陰に行くと赤い瓦が美しい風景を作っているのだ。
ところが、流通が整備され、屋根材が大量生産の材料で葺かれる時期になってからは地域の個性がなくなってしまい、てんでばらばらの材料、勾配、方向になって街の景観は美しいとは到底言えない。肥樽千個とはひとつを見れば美しくないが、たくさん集まればそれなりの美しさが生まれると言う例えだが、統一感はひとつの美をもたらす。

ところが、太陽光発電が普及すると屋根勾配は一番効率の良い角度になり、方向も南を向く事になるので将来的には町並みに統一感が生まれる可能性がある。なんとなくひまわりの畑のようだが、今よりもましな風景になるような気がしている。
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