国王子息デザイナー [雑感]
物には、それが出来るまでの過程や、だれが作ったり発案したかなどの物語が物の魅力をいっそう引き立てることがあるが、ある物が国王の子息がデザインしたなら、それはそれで興味がある。
ある本に書いてあった話。
1907年生まれのシグヴァルト・ベルナドッテというデザイナーはスウェーデンの国王の息子だったが、当時の王室は他国の女性と結婚することは許されなかったため、ドイツとポーランドのハーフの女性と恋に落ちたベルナドッテは王位継承権を投げ出し、彼女と結婚し、民間人となってデザイナーとして生きた。そんな彼の生き方やロマンスが国民にとても慕われているそうだ。
皇室にいる時から、王立大学でデザインを学び、作品発表の活動をするなど、デザイナーとして活躍していて、幾つかのデザイン事務所に勤め、アメリカ旅行を通じ、スカンジナビアインダストリアルデザインのパイオニアになったそうだ。
この世に残した作品は、缶オープナーやミキシングボウル、タイプライター、シガレットライター、など生活用品を主に多数あり、晩年はフォークリフトなど重機なども手がけたとある。2002年、95歳でこの世を去った。
いい物を作り出すデザイナーは基本的にロマンチストで情熱家ではないかと思っていて、その人の生き方そのものから物に宿るという感がある。王位継承権よりも恋を選び、ものづくりに邁進するその生き方そのものが、彼のデザインに宿っていると思うのである。一度実物を手に取ってみたいものだ。
ある本に書いてあった話。
1907年生まれのシグヴァルト・ベルナドッテというデザイナーはスウェーデンの国王の息子だったが、当時の王室は他国の女性と結婚することは許されなかったため、ドイツとポーランドのハーフの女性と恋に落ちたベルナドッテは王位継承権を投げ出し、彼女と結婚し、民間人となってデザイナーとして生きた。そんな彼の生き方やロマンスが国民にとても慕われているそうだ。
皇室にいる時から、王立大学でデザインを学び、作品発表の活動をするなど、デザイナーとして活躍していて、幾つかのデザイン事務所に勤め、アメリカ旅行を通じ、スカンジナビアインダストリアルデザインのパイオニアになったそうだ。
この世に残した作品は、缶オープナーやミキシングボウル、タイプライター、シガレットライター、など生活用品を主に多数あり、晩年はフォークリフトなど重機なども手がけたとある。2002年、95歳でこの世を去った。
いい物を作り出すデザイナーは基本的にロマンチストで情熱家ではないかと思っていて、その人の生き方そのものから物に宿るという感がある。王位継承権よりも恋を選び、ものづくりに邁進するその生き方そのものが、彼のデザインに宿っていると思うのである。一度実物を手に取ってみたいものだ。
2011-06-29 18:53
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コメント(2)
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こりゃ良い話ですね。
デザイナー(設計者)=ロマンチストに同感です。
僕が普段お付き合いしているのは電子回路の設計者ですが、優秀な方にはロマンチストが多い気がしてました。
できるデザイナーは、夢を具現化する情熱と力をもっていますね。
Niceです (・◇・)
by タマ (2011-06-30 15:46)
いやいや、タマさんもかなりのロマンチストと拝察してます。
その精神的向上心はロマンチストと言わずして何と言いましょうや。
by namazu (2011-06-30 21:33)