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家族修学旅行 [雑感]

昨日までの3日間、遅めの夏休みをとって家族で旅行をした。工程は広島平和記念公園→宮島→秋吉台・秋芳洞→萩→津和野→錦帯橋で、僕が高校の修学旅行で行った場所とほぼ重なっていて、今回は女房殿のリクエストにお応えしたものである。日本の歴史をめぐる旅みたいなもので、まさしく修学旅行。

それぞれの行き先では、それぞれの感動があったが、その中で特に印象に残ったものを紹介したいと思う。

2日目、秋芳洞からはぎに向かう道中の農村風景。
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平地に広がる田んぼのむこう、山の裾野にへばりつくように建てられた農家の家並はすべて赤い瓦である。石州=島根県石見国で生産されている独特の赤い瓦がこの農村の風景を作っていて感動的に美しかった。手前に広がる田んぼのじゅうたんと、山並みの緑の中に赤い瓦の家々の集まりが僕が住むこの地域で見られない風景だった。こんな風景がいつまでも残ってほしい。若い子供たちもきれいだなあ、とこの風景の美しさをわかってくれたのが嬉しかった。

もうひとつは、萩の町で訪れた浜崎地区の御船倉。萩は吉田松陰の松下村塾や城下町の街並みが有名だが、港近くには江戸時代、毛利藩の殿様の御用船を格納していた御船倉も保存されている。
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今は道路に面してはいるが、当時は川に面していていたそうだ。壁にあたる部分は石積みでその上に木組の屋根を架けてある。今は一艘分だけ残っているが、当時はこの倉が五つ連なっていたそうだ。石積みと木造屋根のハイブリット構造で、石組みの重厚感、量感と軽快な木造屋根の組み合わせがとても現代的。
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内部の小屋組みもきれいだった。海の波への耐力や水に対する耐久性、大スパンを飛ばすための木造屋根など、必然の結果としての構造だが、妙な装飾もなく、僕の好きな建築だった。

その土地で得られる素材で、必然から作られた建築は時代を超えていいのだ!ということを感じた旅行なのであった。
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