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Zero Style [Na-01] [住宅]

私が参加している建築家、工務店、専門業者の会「らいふくれよん」では、参加建築家がエネファーム、太陽光電池を備えた、エネルギー消費量ゼロを目指す住宅の提案をおこなっている。その住宅をZero-Styleと言う。各建築家がすでに案を提出している中、遅ればせながら私の案がようやくまとまった。

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■平面図

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■断面図

この住宅は家というよりもライフスタイルを提案しようと作った。
中庭のある平屋建てで、中庭をはさんで土間のある畳敷きのリビングダイニング、その奥、建具でリビングと仕切られたこれも畳敷きの寝室がある。また、反対側には子供室や書斎などに使う、離れとして部屋を設けた。主として考えたのが、住宅の熱環境である。冬の間、日中日差しを浴びた土間が熱を蓄え、夜には室内に熱を放つ。また、夏季は土中の冷たい熱を室内にもたらす。中庭の蒸散作用により涼しい風を室内に与える。中庭を囲う塀は防犯機能もあり、夜は窓を閉め切ることもなく、開放して夜を過ごすことが出来る。住まいとして機械設備に頼ることなく、自然の恵みを生かした住宅を目指している。

そもそもエネファーム、太陽光電池は低炭素社会を目指すために開発されたもので、それらの設備を備えた住宅はつくりからその考えに合致したものにすべきという考えである。高気密、高断熱で熱負荷を低減した空調設備ありきの家も当然在りうるが、それとは考え方が異なる。熱、光や風は時に悪として住環境に影響するが、恩恵でもある。それをコントロールしたのが、屋根の庇であったり、開口部の工夫であったりで、日本の伝統家屋が昔から引き継いできたもの。エネファーム、太陽光電池にしても先端技術をもってして自然の恩恵を住まいに生かすものだから、伝統的な日本家屋の延長線上に生かすのがまさしく自然と思うのである。(つづく)

ちなみに、らいふくれよんは今週10/13~15、吹上のでおこなわれる建築総合展NAGOYA2011にブース出展します。そちらで各建築家の提案住宅ZeroStyleを見ることができます。
http://www.chukei-news.co.jp/kenchiku/

14日12:00~15:00は私が当番で会場におりますので、お時間ありましたら是非お越し下さい。

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コメント 2

Ken坊

むむむ・・この自然の恵みを利用するこのデザイン。
地形や土地のレイアウト、周囲の建物の状況など、建てる場合には色々と考えなきゃならないことが有りそうですね。
奥が深そう・・・・

でも、こんな家で裸族生活ができれば最高だろうなぁ。
by Ken坊 (2011-10-12 22:52) 

namazu

今だかつて裸族の方の設計をさせていただいたことはありませんが、どのようなご要望にもお応えします。家を建てる際には是非ご相談下さい。
マジック点灯、ゴメンネ。
by namazu (2011-10-13 09:10) 

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