SSブログ

瓦の仕事 [建築]

今日、ちょっとした用事でお寺の改修工事の現場に行ってきた。その現場は瓦葺き工事の途中である。棟の両端(名古屋城で言えば金鯱のあるところ)に1メートルほどの棒が立ててあったのであれは何ですかと訊ねたところ、瓦の反りを出すための装置だとか。
DSC_0065.JPG
お寺の工事には今まで関わったことがないが、建築の世界でもまだまだ知らないことが多い。現場を請け負っている工務店の社長がここの瓦職人は本当に一流で、原寸図を描いて仕事をしていると、図面を見せてくれた。しばらくしないと何の図面かわからなかったが、しばらく眺めて初めて何の図か理解できた。のし(屋根のてっぺんの何重にも瓦が積んである部分)の原寸図である。棟のラインも先端にいくにつれそりあがるようになっていて、その瓦を加工するための図のようだ。
DSC_0068.JPG
DSC_0067.JPG

このような丁寧な仕事をする職人さんも世の中には存在するのだなと、手描きの図面に魅入られて帰ってきた私なのである。
この瓦の世界は変わらないでほしい!
nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 5

Ken坊

実家が大阪にあるため、京都・奈良に頻繁に行く機会がありますが。
神社仏閣や、橋梁の建築の凄さには嘆息します。
CADの威力を知っているからこそ、それがコンピュータなど無い時代に設計され、建築された事実にびっくりです。
寄木作りとか、当時はどんな風に仕事を進めてたんでしょうね?
こんど教えてください (・◇・)
by Ken坊 (2011-10-28 23:54) 

あおやき

原寸の図面ですか!
それはすごいですね!

随分の枚数が要るのでは?
うちの上客さまですね(^^)
by あおやき (2011-10-30 09:08) 

あおやき

原寸の図面ですか!
長年図面は見て来ましたがそれは見た事が無いですね。

随分の枚数が要るのでは?
うちの会社の上客さまですね(^^)

by あおやき (2011-10-30 09:12) 

namazu

あっ、これはこれはあおやきさん。
返事が遅れてごめんなさい。
こんな世界もあるんですよ!手描きはやっぱり青焼きでなくては。
建築関係者の中では青焼きの復活を望んでいる人が結構いるのですよ。僕の知る限り3人ほどですが。

by namazu (2011-11-03 22:20) 

namazu

Ken坊さん
返事遅くなってごめんなさい。
このような職人の世界も武道と同じように一種の精神世界を感じます。
職人の世界は僕も知らないような深さがあるようですな。今度じっくり飲みながら話しましょう!
by namazu (2011-11-03 22:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。