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コンクリート蓄熱式床暖房 [住宅]

冬の季節となりました。いよいよ床暖房の活躍する季節ですが、最近わが事務所で設計する住宅のほぼ100%床暖房を設置している。住宅の設計をし始めた20数年前はさほどポピュラーではなく、言ってみれば贅沢品だったがイニシャル、ランニングのコストが安くなったおかげで普通に付けられるようになたのは誠にありがたい話。その業界の努力によるところが大きい。

日進市で進行中のM邸の現場である。
写真 (29).JPG
この現場はコンクリートの蓄熱式を採用しているのだが、僕の手がけた住宅としては3例目になる。初めて付けたのが半田市のS邸で8年前に竣工した。この家の施主は僕の大学の同級生で、建築を一緒に学んだ学友。木造住宅ばかりでなく、コンクリートであっても床は木で下地を組んでからフローリングを貼る。このコンクリート蓄熱式はコンクリートの上に直に仕上材を貼ることになるので住宅の床としては一種の気持ち悪さがあった。要するに未経験なので一種の気持ち悪さがあったのだが、施主であるS君が果敢にも実験台として採用してくれたのである。

コンクリート蓄熱式とは、安価な深夜電力を使いコンクリートを暖め、昼間は蓄くわえられた熱を放出することによって暖房する方式である。要するに24時間暖房していることになり、冬の間ずっと家の中は暖かな状態が続く。ただし、立ち上がりに2~3日の時間を要し、暑いからといって暖房を切ることはできないという短所もあるが、イニシャル、ランニングが安く24時間暖かいという長所が大きい。

実験台になってくれたS君へのヒヤリングによると、これほど優れた暖房方式は無いと、うるさいくらいに言ってくれた。コンクリートの上に直張りすることの不安についてもなんら問題はないという。確かにマンションは直張りなのでそれと同じだ。そのおかげで自信を持ってコンクリート蓄熱式を採用できる。S君に感謝。

一昨日のM邸の現場である。断熱材の上に15cmの厚みのコンクリートを打ち、ヒーター線を敷いた状態で、そのあと7cmの厚みのコンクリートを流し込む。合わせて22cmの厚みのコンクリートをこのうねうねしたヒーターが暖めるという仕組みなのだ。2月末竣工の家なのでこの冬の活躍はフルではないが、来年の冬からはMさんの住まいを暖かくしてくれるのである。

ところで、M邸現場に行った一昨日(23日)。この直前に市内三郷小学校で平成18年のPTA仲間でやっているバンドの演奏があった。当小学校のPTAイベントでお父さんと子供一緒にうどんを作るというものだが、うどんを寝かせる1時間ほどの演奏。ありがたいことに我々も暖かくておいしいうどんをご馳走になった。この写真はそのゆでる前のうどんである。
写真 (30).JPG

なぜか長いものに縁のある一日だった。

「ヒーター線」とかけて「うどん」と説く。

そのココロは。

どちらも人を暖めます。
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コメント 2

Ken坊


手打ちうどんとかけて、兄キとときます。
そのこころは
こしが強いです。

手打ちうどんとかけて、Ken坊とときます。
そのこころは
良く寝ます。
by Ken坊 (2011-11-25 23:28) 

namazu

うまい!(先日いただいたうどんのようにうまい!)

うどんとかけて私とときます。
このこころは。

ときどきのびます。
by namazu (2011-11-26 07:48) 

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